コンカフェの人気キャストの妻が、客を育てていた4(マガブロ 転載禁止)

「ちょっ、ヒナちゃん、待って、シャワー浴びてないよ!」
 鈴木くんの慌てた声が響く。
「そんなの良いから、早くハメてっ!」
 愛里沙は、イラッとしたような声で言う。こんなにも火がついてしまっていることに、ただただ驚かされた。
「う、うん。コンドームは」
 彼が言い終わらないうちに、
「そんなの良いから、早く入れてっ!」
 と、愛里沙は焦れきったような声で指示をする。もう、命令しているような口ぶりだ。
「は、はいっ」
「うぅっ、あぁ、これ、これが欲しかったのぉ」
「あぁ、ヒナちゃん……凄い……」
 想像していたものとはまるで違う音声だ。これでは、まるで愛里沙が本気になっているみたいだ。営業活動……常連にお金を使わせるための、枕営業……そんなことだと思っていた。


「動いて、メチャクチャにして」
 愛里沙は、今までに聞いたことのない声色で指示をしている。甘えたような、媚びたような声だ。
「う、うん」
 鈴木くんは、圧倒されている感じだ。この前まで童貞だったので、女性に対して慣れていないのだと思う。
「あっ、アンッ、すごいっ、もっと強くっ!」
 愛里沙は、あっけなくあえぎ始めた。僕とセックスしているときとはまるで違う声だ。気持ちよさそうで、切羽詰まったようでもある。
「ダ、ダメです、もう出ちゃいそう」
 鈴木くんは、あっさりと限界を迎えたようだ。
「出してっ! 中に出してっ! 好きっ、鈴木くん大好きっ!」
「あぁ、ヒナちゃん、夢みたいだよ。大好きだ」
 二人は、こんなにも激しいセックスを続けていく。悪夢としか言えない状況に、僕は脚が震えてしまった。今日、帰宅したとき、愛里沙はいつも通りだった。怪しいところなんてなかったし、良い笑顔で出迎えてくれた。
 まさか、数時間前にこんな酷い裏切りをしていたなんて、とても信じられないと思ってしまう。

「好きっ、出してっ! 鈴木くん、大好きっ!」
 とろけきった声で叫ぶ愛里沙。そして、鈴木くんはうめきながら射精を始めた。
「ヒィッ、うぅ、あぁ、出てる、熱いよ……好き、早く抱いて欲しかった……」
 愛里沙は、甘えたような声で言う。とても演技とは思えないし、枕営業でここまでする必要もないと思う。
「お、俺もだよ。会いたかった。夢みたいだ。ヒナちゃん、ありがとう」
 鈴木くんは、感動しているような口ぶりだ。無理もないと思う。推しの女の子にここまでしてもらえたら、男として最高の気持ちになるはずだ。
「愛里沙って呼んでほしい……本名だよ」
「う、うん。愛里沙ちゃん、好きだよ」
「愛里沙って呼んで」
「えっ、うん。愛里沙、大好きだ」
「私も大好き。とおる君って呼んでも良い?」
「もちろん!」
「フフ、大好きだよ」
 二人は甘い会話を続ける。これは、これまでとは違うと思う。明らかに感情が入ってしまっている。止めないと……そう思っているのに、どうしても興奮が大きくなってしまう。
 本名まで教えてしまった……明らかに今までの枕営業的なものとは違うと思う。やっぱり、本気になっている? 不安な気持ちばかりが膨らんでいく。

「じゃあ、お風呂入ろっか」
「うん」
 そう言って、会話が聞こえなくなった。一緒にお風呂に入っている……嫉妬で身もだえしてしまいそうだ。愛里沙は、彼のどこがそんなに気に入ったのだろう? この前のネットカフェでのやりとりを見ている限り、最初は愛里沙もそこまで彼のことを好きではなかったと思う。
 他の常連と同じように、お金を搾り取るための下ごしらえをしていた感じだった。でも、セックスをしたことで、急に態度が変わったように思える。
 でも、セックスが良かったくらいで、そこまで一気に堕ちるものだろうか? 彼のルックスは、ブサイクではないが取り立ててイケメンでもなかった。親の遺産があるのでお金は多少持っている感じだったが、それでも愛里沙がこんなにも彼に夢中になるのが理解出来ない。

 しばらく無音状態が続く。イチャイチャしながら、一緒にお風呂に入っているのだろうか? 愛里沙と一緒に風呂に入ったのなんて、もう何年も前だ。嫉妬で胸が苦しい。
 さすがに少し早送りをして音声を探った。すると、二人の声がまた聞こえてきた。
「なにか飲む?」
 鈴木くんが優しい口調で聞く。すっかりと落ち着いた感じになっていて、さっきまでのオドオドした雰囲気はない。
「大丈夫。それより、エッチしよ」
 愛里沙は、まだ興奮した声だ。
「えっ? お風呂でもしたでしょ? 少し休まない?」
 鈴木くんは、結構驚いている。無理もないと思う。
「来て……今度は後ろからして欲しいの。もう無理って言っても、そのまま犯して……とおる君、本当に大好きだよ」
 愛里沙は、すっかりと声が発情しているような雰囲気だ。どこまで本気なんだろう?
「愛里沙……俺も大好きだよ。こんな事が出来るなんて、夢みたいだ」
「あぁっ、固いっ、とおる、もっとっ! 奥まで突き刺してっ!」
 愛里沙は、泣いているような声で叫ぶ。かすかに肉がぶつかるような鈍い音も聞こえてくるし、鈴木くんの荒い息遣いも聞こえる。

「愛里沙、好きだ。もっと感じてっ!」
 鈴木くんも、興奮状態になったようだ。
「あっ、アンッ、そこっ、もっとっ! うぅっ、イクっ、イッちゃうっ、とおる、イッちゃうっ!」
 愛里沙は、すぐにオルガズムに達した。もう、身体中が敏感になってしまっているみたいだ。僕とのセックスの時も、気持ちよさそうにあえいでくれる。
 でも、鈴木くんとのセックスと比べると、圧倒的に負けている。愛里沙は、彼に本気になっているのではないか? 僕への愛情は消えてしまったのではないか? そんな心配で汗が噴き出てくる。

「イクっ、イクっ、とおる、愛してるっ!」
 愛里沙は、そんな言葉まで叫んでしまった。
「愛里沙、愛してる。夢みたいだ」
 鈴木くんも感動したような声を漏らし続けている。こんなに簡単に、愛里沙は心も身体も堕とされてしまったのだろうか? いっそ、これが枕営業であってほしいと思ってしまう。
「イクよ、出すから。愛里沙、愛してる」
「来てっ! とおる、愛してるっ! 溢れさせてっ!」
 愛里沙は声が震えている。そして、鈴木くんがうめきながら射精すると、愛里沙のくぐもったようなうめき声が響いた。あまりにも激しいセックスだと思う……。そんなに違うのだろうか?

「大丈夫?」
「大丈夫じゃない……腰抜けちゃった」
「なにか飲むもの持ってくるね」
「うん……」
 二人の甘い会話が続く。
「愛里沙ちゃん、俺の恋人になってくれるの?」
 鈴木くんが、恐る恐るという感じで聞く。
「もうなってるよ。愛里沙はとおる君の彼女だよ」
「ほ、本当に?」
「うん。私じゃ嫌かな?」
「そんなことない! 嬉しいよ!」
「良かった……愛してる」
「俺もだよ。愛してる」
 聞いているのが辛い会話だ。二人は、本当に恋人になってしまったみたいだ……。

「愛里沙ちゃん……他のお客さんとも会ってるの? お店の外とかで」
 鈴木くんが不安そうに聞く。
「うん。でも、エッチしたのは鈴木くんだけだよ」
「良かった……」
 愛里沙は、あっさりとウソをついた。愛里沙は、どうするつもりなんだろう? 僕と結婚しているのに、彼とはどうやって付き合っていくのだろう?

「あっ、愛里沙ちゃん……そんな」
 戸惑ったような彼の声。
「もう充分だよ……ありがとう」
「ダメ。まだ足りないの。ねぇ、キスしながらして。最後まで、キス止めちゃダメ」
 愛里沙の甘えた声が響く。
「わかった。愛里沙、愛してる」
「うぅっ、あぁ、本当に素敵だよ。こんなの初めて。今までで一番だよ」
 愛里沙は聞きたくないような言葉を口にしている。本気なんだろうか?
 そして、会話は消えて愛里沙のうめき声やベッドがきしむような音だけが響く。映像が見たいと思ってしまうが、見られなくて良かったのかもしれない……。

 ひときわ大きなうめき声が響き、ベッドがきしむような音が消えた。
「すごかった……キスってすごいんだね……」
 愛里沙の甘えたような声がする。
「大丈夫? 腰抜けてる?」
 心配そうな彼。もう、何回セックスをしたのだろう? すっかりと、彼は彼氏気取りだ。と言うか、本当に彼氏なんだと思う。僕との結婚のことを隠したまま、彼と交際するのだろうか?
「大丈夫だよ。お腹空いたね。なんか食べよっか」
「うん。メニュー持ってくる」
 二人は、ごく普通の恋人同士みたいな会話を続ける。会話は、基本的には愛里沙が話しかけることが多い。やっぱり、鈴木くんは女性との交際経験もないみたいだ。

「付き合うって、どんな風にしたらいいのかな? 俺、経験ないから……」
 鈴木くんがそんな質問を始めた。
「ラインしたり、休みの時にデートしたりで良いんじゃないかな?」
「毎日会えたりするの?」
「毎日は難しいかも……。お店もあるし、お客さんとも会ったりしてるから」
「そ、そっか、そうだよね」
「他のお客さんと外で会うの、イヤ?」
「それは……そうだけど……」
「じゃあ、徐々にやめるね。お客さん少なくなっちゃうかもしれないけど、その分とおるとエッチ出来るしね」
「うん!」
 嬉しそうな鈴木くん。やっぱり、結婚のことは隠し通すみたいだ。そんなことが出来るんだろうか? そして、僕に隠し通せるものなんだろうか? この先のことを考えると、やっぱり不安だ。でも、興奮してしまう気持ちを抑えることが出来ない。

 二人は、楽しそうに会話を続けている。録音は、唐突に終わってしまった。バッテリー切れ? 録音が続くと、意外に駆動時間が短いみたいだ。
 僕は、グッタリとしてしまった。もう、どうしたら良いのかアイデアも出てこない。そっと寝室に戻り、愛里沙の寝顔を見ながらベッドに潜り込んだ。
 朝になると、
「おはよ~。今コーヒー淹れるね」
 と、愛里沙は今日はツインテールだ。メチャクチャ可愛くて、朝からドキドキしてしまう。小柄でロリっぽい体型の愛里沙は、23歳の実年齢通りに見られることが少ない。
 とくにこんな風にツインテールにしていると、学生にしか見えないと思う。

 今日も可愛いねと言うと、
「へへ、嬉しいな。直弘も格好いいよ」
 と、良い笑顔で言ってくれる。正直、まったく怪しい部分がない。まさか、こんなにも可愛らしくてあどけない彼女が浮気しているなんて、普通は見抜けないと思う。
 僕は、今日は早いの? と聞いた。
「え? どうして? いつも通りだと思うけど」
 愛里沙は、特に動揺もなく答える。僕は、外食しようかと伝えた。愛里沙を奪われるかもしれない危機感で、そんなことを言ったのだと思う。
「うん。良いね、楽しみ!」

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コンカフェの人気キャストの妻が、客を育てていた3(マガブロ 転載禁止)

 僕は、うめき声を上げそうになり、慌てて歯を食いしばった。まさか、オナニーして射精までする事になるとは思っていなかった。
 隣の個室からは、愛里沙の声が聞こえてくる。
「気持ちよかった?」
 声を潜めているが、中途半端な間仕切りで接しているこの個室には、声は丸聞こえだ。
「はい。凄かったです。ありがとうございます……その……初めてだったので」
 男性は、嬉しそうに言う。
「そうなの? 高橋くん、格好いいからもう経験してると思ってた。嬉しいな……この日のことは、一生忘れないよ」
 愛里沙は、心から感動しているような声で言う。男性は、言葉に詰まるほど感動しているようで、涙声でありがとうと繰り返している。


 男性は、どう見てもモテる感じではない。服装や髪型はオシャレな感じだが、陰キャオーラというのだろうか? 女性には慣れていないんだろうなと思うような雰囲気だった。
 愛里沙は、どう考えてもお世辞を言っていると思う。でも、演技力が高すぎるのか、本心から言っているように聞こえる。
 これが、愛里沙の客に対する接し方なんだろうか? こんな事をされたら、陰キャなら誰でも愛里沙に恋してしまうと思う。
「そろそろ行かないとだね。お店で待ってるね。でも、どうしよう。高橋くんのことばっかり見ちゃいそうだよ……ダメだよね、そんなことしてお店にバレたら、高橋くんにも迷惑かかっちゃう。我慢するね」
 愛里沙は、本気で彼に惚れているとしか思えない態度だ。でも、やり過ぎだと思う。こんな事をしていたら、いつか刺されるのではないか? そんな危険性を感じてしまう。
「うん。僕も、気をつける。ヒナちゃん、大好きだよ」
「フフ、私も大好きだよ。早くお店やめて、自由に会えるようになりたいな」
「う、うん。僕も頑張って通うね!」
「ありがとう」
 そんな会話をして、二人は出ていった。なんとなく、話が見えてきた。愛里沙は、恐らく借金があるという話で、常連客にお金を使わせているみたいだ。
 あまりにも危うい営業方法だと思う。ウソがバレたら、命の危険もあるはずだ。女性に縁のない弱男ばかりをターゲットにするのは、ある意味では正解だと思う。でも、リスクが高すぎる。

 僕は、不安でいっぱいになりながら、間仕切りを直して店を出た。こんな形で常連客を抱え込んでいるキャストは、他にもいるのだろうか? キャバクラやホストクラブでは、ありがちな話だと思う。
 でも、コンカフェでもこんな話が当たり前なんだろうか? 僕は、コンカフェのことを甘く見ていたのかもしれない。そして、秋葉原に行ってコンカフェに入ってみた。
 初めて入るコンセプトカフェ。あまり大きな店ではないが、コンセプトは幼なじみのツンデレだそうだ。それは、最初は笑ってしまうような絵に描いたようなツンデレ幼なじみだった。
 愛里沙ほど可愛くはないが、愛嬌のある子が付いてくれた。ことあるごとに、ベ、別にアンタのためにしたんじゃないんだからね! みたいな、定番のセリフを言う彼女。でも、徐々にそれが心地よくなっていった。
 お芝居だとわかっていても、心地良い。惚れられているという感覚は、男として気持ちをくすぐられる。
 あっという間に時間は経ち、帰り際、
「直弘くん、また来てね。普通に好きになっちゃった。ツンデレじゃないよ。ホントだよ」
 と、耳元で言われた。営業トークとわかっていても、もしかして? と、脳天気に思ってしまった。

 お客さんが、愛里沙にハマる理由がよくわかった。愛里沙ほど可愛くもない女の子だったが、僕は半分好きになっている。正直、気になってしまっている。
 もし、童貞で女性と交際もしたことがない弱男なら、本気で好きになるのが目に見えている。そして、愛里沙はそれが巧みなんだと思う。
 お金を使うお客には、惜しみなく最後までさせてしまう。貞操観念がないとも言えるが、武器の使い方をよくわかっているとも言えると思う。
 僕は、妻の不倫をこんな形で分析している自分にあきれてしまった。証拠を押さえて、離婚するべきだと思う。それが正解で、浮気した相手からも搾り取れば良いと思う。

 でも、僕は愛里沙のことを少しも嫌いになっていない。むしろ、執着心が増していて、好きだという気持ちが大きくなった気すらする。
 そしてなによりも、かなり強く興奮している。愛里沙が他の男のペニスをくわえる姿……キスしている姿……セックスをしている姿を思い出し、胸が掻きむしられるような気持ちになるが、手も触れていないペニスが射精してしまいそうになっている……。
 もともと、寝取られ好きの素質はあったと思う。でも、いまはそれがかなり進行してしまったと思う。愛里沙が浮気している姿を想像して、オナニーをしてしまう日々だ。

 そんなある日、会社に行く準備をしていると、愛里沙が念入りにメイクをしていることに気がついた。僕は、ピンときてしまった。
 先に家を出て、会社に連絡を入れる。客先に寄ってから行くので、昼くらいになると。そして、例のネットカフェがある駅で降りて、待ち伏せをしてみた。
 もしかして、来ないかな? 来ないと良いな……と思いながら待ち続けると、愛里沙が駅から出てきた。手を繋いで歩いているが、初めて見る男性だ。やっぱり、一見オシャレっぽいが、動きがキョドっている。
 愛里沙は、笑顔で話しかけながら歩き始めた。楽しそうに話をしているように見えるが、男性の方は緊張しているのが伝わってくる。

 手を繋いで歩き続ける二人。少し離れて後を追うが、恋人同士みたいに見える。僕は、この時点ですでに勃起しているし、オナニーをしたい欲求と戦っている。
 二人は、案の定あのネットカフェに入っていった。僕も少しして入室し、個室を取った。部屋に入ると、すぐに愛里沙の声が聞こえてきた。
 どうやら、このネットカフェが愛里沙の営業場所のようだ。
「鈴木くん、ダメだよ。あんなのやり過ぎだよ。嬉しいけど、鈴木くんが心配だよ」
 いきなり説教みたいな事を言っている。少し怒っている雰囲気もする。
「で、でも……負けたくなかったから」
「嬉しいけど、あんなことしてたら、すぐお金なくなっちゃうよ。無理しないで、ずっと長く通って欲しいもん。鈴木くんと会えなくなったら、泣いちゃうよ」
「ゴ、ゴメン。でも、オヤジの遺産もあるし……」
 驚くようなことを言う彼。急に、犯罪の臭いがしてきた。
「それは、鈴木くんの将来のためのお金でしょ? 私には、使っちゃダメだよ。ちゃんと自分で稼いだお金で、会いに来て欲しい。約束して」
 愛里沙は、驚くほどまっとうなことを言っている。お金を搾り取るのが目的なのではないのだろうか?

「約束する。頑張って、働くよ」
「フフ、嬉しいな。約束してくれたから、ご褒美上げるね」
「えっ、あっ、ダ、ダメだよ、そんなのダメだって」
「シィー、声大きいよ」
 二人は、声を潜める。聞き取りづらくなってしまったが、だいたいわかる。僕は、また隙間から覗き始めた。少し間仕切りを上にずらすと、愛里沙が男性のズボンのファスナーを降ろしているのが見えた。
 男性は、恥ずかしそうにはしているが、無抵抗だ。あっという間にペニスが飛び出てしまった。デカい……それは、日本人離れしたサイズだった。
「大きい! こんなの初めて見たよ。ここまで大きいと、入らない子もいるんじゃない?」
 愛里沙は、かなり驚いている。
「うぅ……まだ、使ったことない。童貞なんだ」
 彼は、思った通りのリアクションだ。そうだろうなと思っていた。
「ウソッ!? 本当に? 鈴木くんが経験してないなんて、信じられないよ。鈴木くん、優しいし格好いいし、彼女になりたがる子多いでしょ?」
 愛里沙は、前回と同じような話をしている。これが、愛里沙の必殺技なんだと思う。愛里沙の言い方が上手すぎて、お世辞だと気がつける男は少ないかもしれない。

「そんなことないよ……俺、暗いし、オタクだし」
「そうかなぁ? 私は大好きだよ。早くお店から卒業して、いっぱいデートしたいな。私とじゃ、イヤかな?」
「イヤなわけないよ! 本当に、デートしてくれるの?」
「うん。だって、これもデートでしょ? いまは、お店にバレたら大変だからこんなデートしか出来ないけど、遊園地とかドライブとか、色々行きたいよ」
「う、うん。俺も頑張る。いっぱい通うよ!」
「ありがとう。でも、無理はしちゃダメだよ。鈴木くんには、そんなことして欲しくないもん」
「わかった。でも、いっぱい通うから。ヒナちゃん、大好きだ」
「私もだよ。大好き」
 そして、ヒナは自分からキスをした。驚く男性。でも、すぐにヒナを抱きしめた。

 僕は、怖くなってしまった。同じような感じで、男達を虜にしている。これは、完全な色恋営業なのではないだろうか? 男性達は、愛里沙に夢中になっている。でも、こんな事をしていたら、ネットに書かれないだろうか? でも、愛里沙はほとんど書き込みがない。
 もしかしたら、こうやって完全にコントロールすることで、不満分子を作らないようにしている?愛里沙のことが、本気で怖くなってきた……。
 でも、僕はキスを続ける二人を覗き続けているだけだ。興奮しすぎて、今にも射精しそうになりながら覗き続けている……。

「もしかして、キスも初めて?」
 愛里沙は、そんな質問をした。
「う、うん。ありがとう。凄く嬉しい。でも、俺なんかとキスして、イヤじゃなかった?」
 彼は、かなり卑屈な性格みたいだ。
「イヤなわけないよ。したくて我慢出来なかった……ゴメンね、初めてもらっちゃって……私なんかが初めてじゃ、イヤだよね?」
「そんなことないよ! 最高だって!」
 もう、愛里沙が言う事も、彼が言うことも予想がつくようになってきた。この前行った、ツンデレ系のコンカフェ……あんな感じで、マニュアルというか筋書きがあるみたいだ。

「鈴木くん、この前のシャンパンタワー、本当に嬉しかったよ。でも、無理させてゴメンね。私が出来るお返しなんて、こんな事しかないけど……」
 愛里沙は、彼にまたがってしまった。スカートは穿いたままだが、まくれ上がっている。ショーツをずらすと、そのまま入れてしまった。
「ダ、ダメっ、ゴムッ!」
 彼は、大慌てだ。声もつい大きくなった。愛里沙は、慌ててキスで口を塞いだ。

 僕は、死にそうな顔になっていると思う。愛里沙が避妊もなしで男性にまたがってしまっている……。僕ですら、一度もしたことのない生性行……嫉妬で身もだえしてしまう。
「大丈夫。初めてくらいは、ゴムなんてなしが良いでしょ? でも、中に出しちゃダメだよ」
「う、うん。ありがとう。最高だよ。ヒナちゃん、大好きだ」
 男性は、夢の中にいるような顔をしている。僕は、こんな風に覗いているだけで、なにも出来ない。止めることも出来ないで、見ているだけだ……。
「私も大好き……鈴木くんの、大きすぎる……もう、イキそうなの。こんなの初めてだよ。どうしよう、声我慢出来そうにないよ」
 愛里沙は、声がうわずっている。

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コンカフェの人気キャストの妻が、客を育てていた2(マガブロ 転載禁止)

 僕は、イヤな予感が的中したことに暗い気持ちになっている。まさかの状況だ。コンカフェの、オタクっぽい常連をオシャレにしてあげただけ……そんな親切心からの店外デートだと思っていた。
 それなのに、愛里沙は恐らくそのお客さんの男性に、フェラチオをしているようだ。愛里沙の声は聞こえなくなっているが、男性のうめき声のようなものは聞こえてくる。
 状況を見たいと思っても、見ることは出来ない。想像は膨らむばかりだ。

「フフ、出ちゃう? 良いよ、出して」
 愛里沙の、イタズラっぽい声が聞こえてくる。声の感じからだと、とても性的なことをしているとは思えない。もしかしたら僕の勘違いで、ゲームか何かをしているのだろうか? でも、それにしては男性の息遣いが荒すぎる。
「ヒナちゃん、出る……うぅっ」
 男性は、余裕のない声を上げる。必死で声を抑えようとしているみたいだけど、仕切りに耳を押しつけるとはっきりと聞こえてしまう。


「うぅ~っ」
 愛里沙も軽くうめく。どう聞いても、口に出されてしまったときのリアクションとしか思えない。そして、少しすると、
「いっぱい出たね。溜めてたの?」
 と、愛里沙の優しい声が響く。本当に優しい声色で、愛情すら感じてしまうような声だ。
「う、うん。あの時からずっと……」
「えっ? 2週間くらい溜めたの? どうりで多いはずだね」
 愛里沙は驚いた声で言う。
「ヒナちゃん、もしかして飲んでくれたの?」
 男性は、恐る恐る質問をした。
「うん。だって、まことくんのだから。美味しかったよ」
 絶望的なことを口にする愛里沙……。僕は、腰が抜けたようにへたり込んでしまった。
「嬉しいです。ヒナちゃん、本当にありがとう。また、プレゼントするね」
 まことくんは、感激している。
「もういらないよ。あんなの買っちゃダメ。まだ学生でしょ。お店に来てくれるだけで、充分だよ」
 愛里沙は、そんなことを言う。優しい口調で言い聞かせるように言っている。
「う、うん。でも……他の常連もしてるでしょ? 色々お金使ってるんでしょ」
 まことくんは、嫉妬にまみれた口ぶりだ。これが、愛里沙の営業手法? 秘密を垣間見た気持ちになった。

「うん。でも、みんな社会人だし。それに、まことくんは特別だよ。こんなことしてるの、まことくんだけだもん。だから、絶対にナイショだよ。こんなのバレたら、もうまことくんにも会えなくなっちゃう」
「い、言わないよ! 絶対にナイショにする!」
 まことくんは、すっかりとコントロールされているようだ。まさかの事態だ。愛里沙がこんな事までしていたなんて、想像もして事がない。
 キャバクラなんかでは、恐らく普通の営業手法だと思う。ヘルスとかもこんな感じかもしれない。
「フフ、ダメ。キスはダメだよ。約束したでしょ?」
「は、はい……少しだけでもダメですか? その……頬とかにもしちゃダメですか?」
「そんなに私とキスしたい?」
「したいです」
「嬉しいな……じゃあ、少しだけ。目を閉じてくれる?」
「あ、ありがとうございます!」

 そんな会話が続く。この声は、他には聞こえていないのだろうか? 少し不安だ。そして、声が聞こえなくなる。物音一つしない。
「す、凄かったです」
 やっと声が聞こえてきた。まことくんは、かなり驚いて動揺しているみたいだ。
「ゴメンね、軽くじゃすまなかったね。フフ、ドキドキしちゃった」
 愛里沙は、楽しそうに会話を続ける。
「ドキドキした……キスって、こんなにすごいんだ……。ヒナちゃん、マジでありがとう」
「そんなに喜んでくれて、嬉しいよ。お客さんとキスしちゃうなんて、キャスト失格だね。でも、私もしたいって思ってた。ずっとしたいって思ってた」
 愛里沙は、真に迫った口調だ。これは、どっちなんだろう? 営業トーク? 本心? 僕は、狼狽するばかりだ。

「じゃあ、そろそろ出ようか。もう、お店行かなきゃだし」
 名残惜しそうな愛里沙。
「はい。その……また今度、デート出来ますか?」
 不安そうなまことくん。
「もちろん。楽しみだね」
 愛里沙は、楽しそうに言う。ますますわからなくなってしまった。演技なのか本気なのか、判断がつけられない。
 そして、二人はネットカフェを出て行った。滞在時間は短かった。そのためだけに、入ったのだと思う。

 僕は、思っていた以上の悪い状況に、脚が震えっぱなしだ。でも、興奮も収まる気配がない。ペニスはいきり立ったままだし、軽く射精感すら感じている。
 堪えきれず、ペニスを出してしごき始めた。愛里沙が他の男にフェラチオをしている姿……それをイメージしながら、オナニーをしてしまう。
 そして、いつも以上にあっけなく射精してしまった。強い快感……どうしてこんなに興奮するのかわからない。愛里沙が浮気まがいのことをしていたのに、怒りよりも嫉妬と興奮を感じてしまう……。

 僕は、絶望的な気持ちを感じながら会社に行った。仕事をしていると、さすがに少しは気が紛れる。でも、どうしても集中しきれない。頭の中には、愛里沙のフェラチオのことばかりが浮かんでくる。
 なんとなく気になって、愛里沙のお店のサイトを見たり、ネット掲示板を見たりした。でも、取り立てて変化はない。他の女の子の書き込みはあるが、愛里沙……ヒナちゃんの書き込みはないみたいだ。
 それは、愛里沙が上手くコントロールしているという事なのかもしれない。いったい、何人の常連客とあんな事をしているのだろう?
 そして、お店のサイトを見ているうちに、愛里沙の出勤日の時間のことが目についた。明後日は、夕方からのシフトになっている。でも、そんな話は聞かされていない。もしかしたら、また店外デート? 僕は、明後日を有休にした。

 帰宅すると、愛里沙はもう帰っていた。今日は、可愛らしくツインテールにしている。お店ではよくそうしているみたいだが、家ではあまりしない髪型だ。
 こうやって見ると、本当に可愛らしい。23歳にはとても見えない、妹キャラという見た目になる。
「お疲れ様~。ゴメンね、帰ってすぐ準備始めたからこんな格好で」
 よく見ると、まだ部屋着に着替えていないみたいだ。スカート姿のまま、エプロンを身につけて料理をする姿に、妙に興奮してしまう。

 僕は、着替えて食卓につき、愛里沙を眺めていた。手伝おうと思ったが、もうほとんど終わっているみたいだ。こんな可愛い服を着て、他の男と手を繋いで歩いていた……。
 嫉妬と不安が燃え上がるようだ。僕は、どうしても愛里沙の口を見てしまう。あの可愛い口で、他の男のペニスをくわえていた……悪夢としか思えない。
 でも、実際に見たわけではない。もしかしたら違うのではないか? そう思いたい僕もいる。
「どうしたの? ジッと見てるね」
 愛里沙に急に声をかけられて、慌ててしまった。しどろもどろになっている僕に、
「フフ、可愛いって思った?」
 愛里沙は、はにかむように言う。その仕草は、紛れもなく可愛い。僕は、すごく可愛いよと伝えた。嬉しそうに微笑む愛里沙。
「直弘、今日もしたいな……ダメ? 疲れてる?」
 モジモジしながらおねだりをしてくる彼女……僕は、大丈夫だと告げた。僕も、愛里沙を抱きたくて仕方ない気持ちだ。そしてふと思った。愛里沙は、欲求不満なのではないかと。
 ネットカフェでは、愛里沙が一方的にしただけだ。モヤモヤしているのではないか? そんな想像をした。

 食事の最中は、愛里沙は本当に楽しそうだった。僕の会社でのことを聞いてきたり、お店での出来事を話してくる。無邪気に笑う彼女を見ていると、あんなことをしているとは思えない。
「直弘、会社でイヤなこととかない?」
 愛里沙が、心配そうに聞いてくれる。僕は、取り立ててないよと答えながら、愛里沙はイヤなお客さんとかいないの? と聞いた。
「たまにいるよ。しつこくプライベートのこと聞いてきたり、デートしようって言ってきたり」
 愛里沙がそんな回答をした。僕は、そういう時はどうしてるの? と聞いた。
「上手くはぐらかしてるよ。他のキャストの子に助けてもらったりもしてるよ」
 愛里沙は、そんな回答をした。本当は店の外でも会ってるくせにと思いながらも、大変だねと答えた。

 そして、風呂に入って寝室に移動する。すぐに愛里沙も入ってきた。タオルを身体に巻き付けて、はにかんだような仕草をしている。
「お待たせ……ゴメンね、疲れてるのに」
 そう言って、愛里沙はタオルを外した。小ぶりな胸に、薄いヘア。体つきからしてロリっぽい。メイクもすっかり落とされているので、より以上に幼く見える。
 僕は、すぐに愛里沙を抱きしめてキスをした。小さな舌が、控えめに絡みついてくる。キスをしているだけで、猛烈に興奮してしまう。
 愛里沙は、ネットカフェで僕以外の男性とキスをした。もちろん、それを直接見たわけではないが、あれは間違いなくキスをしたという事だと思う。

 僕は、一気に火がつき、嫉妬でメチャクチャに舌を使った。キスをしながら彼女の小ぶりな胸を揉み、すぐに服を脱いで覆い被さっていく。でも、コンドームをつけてないことを思い出して慌てて装着し、小さな膣にねじ込んでいった。
 相変わらずの小さな膣……僕の小ぶりなペニスでも、ギチギチに感じる。
「あぁっ、固い……いつもより固いよ。直弘、愛してる」
 愛里沙は、気持ちよさそうな声を漏らす。僕は、がむしゃらに腰を動かし始めた。
 可愛らしい顔であえぐ愛里沙……。身体に触れる彼女の乳首が、とても固くなっているのを感じる。愛里沙は、セックスが好きなんだと思う。
 僕に頻繁に求めてくるし、僕が誘って断ったことがない。でも、それならどうして、まことくんとセックスをしないのだろう? 口で一方的にするだけでは、愛里沙の欲求は満たされないはずだ。

 腰を振り続けていると、膣が痛いくらいに締まってくる。もともと小ぶりな膣なので、普通にしてるだけで気持いい。今は、まるで手でギュッと握られているような感覚だ。
「もっと強くっ、直弘、もっとっ」
 愛里沙は、潤んだ瞳でおねだりをしてくる。僕は、射精を堪えながら腰を激しく使う。肉がぶつかる音が響き、愛里沙のあえぎ声はどんどん大きくなる。

 僕は、少し身体を起こして腰を動かした。膣壁の上側を刺激され、愛里沙の表情はさらにとろける。こんな風に、愛里沙を感じさせるときが一番嬉しい。
 でも、色々な想像をしてしまう。もしかしたら、愛里沙は他のお客さんとはセックスをしているのではないか? そんな想像をしてしまう。
 まことくんだけ……そう思いたい。でも、そんなわけはないと思う僕もいる。すると、一気に射精感が湧き上がってきた。

「直弘、固くなったよ。もっとっ! まだダメっ! まだイッちゃだめっ!」

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コンカフェの人気キャストの妻が、客を育てていた(オリジナル 転載禁止)

「おかえり~。お疲れ様。ご飯もう出来るよ!」
 嫁の愛里沙の元気いっぱいの声が響く。僕は、ただいまと言いながらリビングに入った。入った時点で、良い匂いが漂ってくる。
 今日は、ビーフシチューみたいだ。会社での疲れやストレスが、溶けていくのを感じる。

 嫁の愛里沙は、23歳の小柄な女の子だ。150センチそこそこの身長に、40キロ台の軽い体重。胸は小さいし子供みたいな印象だ。
 愛里沙は、コンセプトカフェで働いている。高校の時からバイトで働いていて、今は契約社員という形になっている。メイドとかではなく、魔法学園というテーマのコンカフェだ。
 愛里沙は、見た目の幼さを生かして、後輩キャラみたいな感じでやっているそうだ。もちろん、結婚していることは隠している。
 話を聞くと、意外に既婚者はいるそうだ。でも、人妻系のコンカフェでもない限り、それは隠すのが普通だそうだ。


 僕と知り合ったのは、お店ではない。趣味のバイクツーリングで出会った。エンジンがかからなくなって困っていた彼女に、声をかけたことから仲良くなった。
 そのあたりのことは面白くもなんともない話なのではしょるが、あっという間に結婚にまで至った。妊娠してしまったわけでもなく、愛里沙の積極的なアプローチに応えた感じだ。
 と言っても、僕はごく平凡な社会人だ。イケメンではないし、取り立ててなにか優れているわけでもない。それなのに、なぜか愛里沙にはハマったようで、結婚までしてくれた。

 正直、かなりラッキーだと思った。愛里沙みたいな可愛い子と付き合えるだけでも奇跡だと思っていたのに、結婚までしてくれた。
 いまだに、僕なんかのどこが良かったのだろう? と、不思議に思うくらいだ。幸せな毎日を送りながら、それでも少し気になることはあった。
 やっぱり、コンセプトカフェで働いているという事が、どうしても気になってしまう。職業として悪いというわけではない。とても素敵な仕事だと思う。
 ただ、愛里沙が他の男性と楽しそうに話をするのが気になる。実際に愛里沙がお客さんと話しているところは見たことはないが、テレビでコンカフェのことはよく見る。

 たぶん、嫉妬なんだと思う。愛里沙が他の男と話すことに、ヤキモチを焼いているのだと思う。辞めてくれと言いたい気持ちもあるが、器が小さいと思われたくない気持ちもある。
 キャバクラ嬢や風俗嬢と交際をしている男性は、そのあたりの気持ちをどうしているのだろう? 僕は、そんなことを考えながら、日々を過ごしていた。

 愛里沙は、お店ではオタク系の趣味しかないと言っているそうだ。バイクに乗ることもナイショだし、インドア派の女の子という設定にしているようだ。
 なので、バイクの乗る彼女のことを知っている人間は少ない。僕は、そこに少し優越感を感じている。今日も、長野までソバを食べにツーリングに来ていた。

 愛里沙はバイクにはかなり真剣で、走っているときに気が散ると言って、会話が出来るデバイスを使わない。なので、走り出すと淡々と走る感じになる。
 峠道をそこそこ早いペースで走りながら、頂上辺りの展望台を目指す。小柄なので足つきは悪いが、走り出すとそんなことが気にならないくらいに、積極的に身体を動かしてライディングする。たぶん、僕よりセンスがあるし上手だと思う。

「楽しいね。やっぱり、平日の方が走りやすいね」
 愛里沙は、満足げに笑っている。メットを脱ぐと、やっぱり子供みたいだ。とてもバイクでガンガン走っているようには見えない。
 景色を楽しみ、走りも楽しみながらソバ屋に着くと、美味しいソバを楽しんだ。
「お客さんでバイク乗るって人がいると、バイクのこと言いそうになって焦る」
 おどけて言う愛里沙。僕は、それとなく、どんな感じで働いているの? と聞いた。
「テレビで見たことない? 萌え萌えキュンとかするんだよ」
 愛里沙は、真面目なのかふざけているのかよくわからない言い方だ。常連さんとかはいるの? と聞いてみた。
「うん。ほとんど常連さんだよ。高校の時から通ってくれる人もいるし」
 愛里沙は、楽しそうに話してくる。でも、やっぱり聞かなければ良かったなと思った。僕よりも昔から交流がある……やっぱり、ヤキモチを焼いてしまう。

「あれ? もしかして、妬いてるの?」
 愛里沙は、僕の態度を見てそんなことを言う。勘が鋭いというか、僕の心の動きをいつも見透かしてくる。隠しても無駄だと思い、正直にヤキモチを焼いていると告げた。
「でも、お客さんは愛里沙じゃなくて、ヒナちゃんを知ってるだけだよ。愛里沙を知ってるのは、直弘だけだからね」
 そんなことを言う彼女。お店では、ヒナという名前で働いている。鳥のヒナみたいに、可愛らしい存在という意味らしい。

 僕は、励まされたような、煙に巻かれたような複雑な気持ちになった。でも、気持ちを切り替えてツーリングを楽しんだ。帰宅して寝る間際、疲れているのに無性に愛里沙を抱きたくなった。やっぱり、まだ嫉妬しているみたいだ。我ながら器が小さいなと思うが、やっぱりモヤモヤしてしまう。
「フフ、どうしたの? 珍しいね、ツーリングしたのに元気なんだ」
 愛里沙は、楽しそうに笑ってくれる。そして、僕がキスをすると、積極的に舌を絡めてくれる。見た目の幼さとは違い、愛里沙はかなりセックスが好きだ。お誘いを断ることもないし、彼女から誘ってくれることも多い。

 キスをしながらパジャマを脱がせると、小ぶりな胸があらわになる。張りのある良い形をしているが、やっぱりボリュームはない。僕は、すぐに小さな乳首を舐め始めた。
「んっ、うぅ、気持いいよ。直弘、もっと舐めて」
 甘えたようにおねだりをする彼女。色々とおねだりをする割に、とても恥ずかしそうだ。照明をかなり落としているのでわかりづらいが、たぶん顔は真っ赤になっていると思う。
 結婚して1年経つが、いまだにこんな態度だ。初々しいし、可愛らしいと思う。

 僕は、固くなった乳首を舐めながら、指でも触り始めた。小ぶりな胸に小さな乳首なので、責めているとイケないことをしている錯覚に陥る。
 愛里沙は、23歳の人妻だ。未成年でもないし、非合法なあれではない。でも、僕は凄くドキドキしているし、背徳感のようなものも感じている。

 すると、愛里沙が僕の股間を握ってきた。ズボンごと握られているだけで、すごく気持ちいい。小ぶりな手が握ってくると、やっぱりドキッとする。
「固くなってる。興奮してる? 私もだよ」
 愛里沙は、恥ずかしそうに言いながら僕のパジャマを脱がせ始めた。愛里沙は、剥き出しになったペニスをすぐにくわえてくれた。
 上目遣いで僕を見つめながら、ペニスをほとんど根元までくわえ込んでいる。その可愛らしさと卑猥さのギャップにドキドキしすぎて、一気に射精感が湧き上がった。

 愛里沙は、見た目に反してフェラチオが上手だ。カリ首を舐め回すやり方は、的確で最高に気持いい。でも、フェラチオされるたびに、どうしても愛里沙の過去の男性遍歴を想像してしまう。
 彼女は23歳だ。結婚して1年で交際期間も1年なので、彼女が21歳の時に出会った。僕と結ばれたときには処女ではなかったし、すでにフェラチオも上手かった。
 いったい、何人の男性と経験したのだろう? それとなく聞いてもはぐらかされて、いつもモヤモヤしている。

 僕は、愛里沙にフェラチオを仕込んだ男のことを想像して強い嫉妬を感じている。でも、考えれば考えるほど、興奮も高まってしまう。
 愛里沙と結婚するまでは自覚はなかったが、僕には軽い寝取られ性癖のようなものがあるみたいだ。最近では、たまにするオナニーのオカズは、そっち系統のものばかりになってしまった。

「もう、入れて欲しいな……我慢出来なくなっちゃった」
 愛里沙は、顔を真っ赤にしながらおねだりをする。そして、すぐにパジャマの下もショーツも脱いでしまった。本当に我慢出来なくなっているのが伝わってくる。
 僕も、すぐにコンドームを装着した。そして、彼女に覆い被さる。愛里沙は、脚を自分で抱えるようにして挿入を待っている。こんな姿で見つめられると、愛おしさで胸がいっぱいになる。でも、やっぱり非合法なことをしているような背徳感も感じてしまう……。

「うぅっ、固いよ、凄く固い」
 嬉しそうに声を漏らす彼女。小柄な身体そのものの、狭くてキツい膣。入れただけで、ゾリゾリとカリ首を刺激される。僕は、すでに余裕がなくなった状態のまま、腰を動かし始めた。
「んっ、あっ、んっ、フゥ」
 控えめにあえぐ彼女……いつもこんな感じだ。大きくあえがないので、ますます少女みたいに思える。僕にしがみつくようになりながら、真っ直ぐに見つめてくる愛里沙……。その大きな瞳で見つめられると、催眠術にかかりそうだ。

「愛してる……直弘、もっと強くして欲しいの……エッチでごめんなさい」
 愛里沙は、激しいセックスを希望する。これも、やっぱり見た目とのギャップを感じる。僕は、身体を起こして彼女の腰を抱え上げるようにした。その状態で腰を激しく振ると、愛里沙は一気に顔色が変わる。
「アンッ、うぅっ、アンッ、そこ気持いいっ」
 あえぎ声が大きくなり、表情もトロトロになっていく。僕は、激しく腰を動かし続ける。膣壁の上側にペニスが当たるようにしながら腰を振ると、愛里沙は泣いているような顔に変わっていく。
「気持いいっ、直弘、もっとっ!」
 愛里沙は声が大きくなっている。僕は、もっと感じさせたいと思いながら腰を振り続けるが、もう限界が来てしまった。

「ダメっ、もっとっ」
 愛里沙は、切なげな顔で叫ぶ。でも、僕は限界を超えてしまい、あっさりと射精を始めた……。
「あぁ、直弘……まだ……」
 愛里沙は、不満そうな顔を見せる。でも、すぐにキスをしてくれた。最高の気分だ。キスをしながらの射精は、どうしてこんなに気持いいのだろう? 僕は、うめき声を上げながら長い射精を続けた……。
「フフ、気持ちよかったよ。ありがとう」
 愛里沙は、恥ずかしそうに言う。照れた顔がとても可愛らしい。そして、しばらくイチャイチャして過ごした後、いつの間にか寝てしまった。

 毎日、本当に楽しく過ごしていた。でも、ある日ふと気になって、ネットで愛里沙のお店のことを調べてみた。愛里沙は、可愛らしい制服を着てツインテールの髪型で写真が載っている。
 以前見たのと変わっていない。多少の修正もしているせいか、メチャクチャに可愛らしい。制服のスカートも短めだし、胸も強調されるデザインだ。
 でも、愛里沙は強調されていても胸がそれほど目立っていない。他のキャストさんは、巨乳の子が多い気がする。

 そんな風に見ていると、ネット掲示板にお店のことが書いてあるのを見つけた。色々なキャストのことが書いてあるが、良いことも悪いことも書いてある。
 愛里沙のことも書いてあるかな? と思って調べると、それほど多くはないが書いてあった。幸いなことに、良いことばかりだ。
可愛らしいとか、接客が丁寧だとか、妹にしたいなどと言う書き込みが多い。不思議な気持ちになった。自分の妻が、こんな風にアイドルのように扱われている。くすぐったいような、優越感を感じるような気持ちだ。

 でも、読み進めていくと、他のキャストさんのことだが、下品な書き込みも多いのに気がついた。胸がデカいとか、整形してるとか、パンツが見えた等など。
 こんなのを見ていると、愛里沙が変なお客さんの相手もしているのかな? と、少し不安になってしまう。
 中には、店外デートをしたという書き込みまである。それに対しては、ウソをつけとか否定的な書き込みがあるが、俺もしたという書き込みもある。
 実際にしたのかどうかは証拠がないのでわからないが、キャバクラなんかではよくあることだと聞く。

 そして、決定的な書き込みもあった。セックスをしたという書き込みだ。

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